ドッグフード2
ではドッグフードはいつ頃誕生するのでしょう。
ドッグフードの始まりは19世紀のイギリスにさかのぼります。
売れ残った人間用のビスケットを犬に与えると喜んで食べたのを見たイギリスの青年が、 『 犬用ビスケット 』 を発売したのが始まりだと言われています。
ここからです。
ここから、今まで犬は殆ど食べていなかった穀物、または加工食品を食べるようにならざるを得なかったと言えます。
ドッグフードは各メーカーの研究により進� ��を遂げましたが、研究の成果は犬が必要としている栄養価をいかに安価に作るかということだけに集中しました。
犬がドッグフードを食べて来た期間は短いのに、主食の肉は粉々になったり副産物混じりのものになってしまいました。
ようするに我々は、表記だけ見て、肉が入っていることを想像して、また信じて買い与えるしかないのが現状です。前頁でも言いましたが、ドッグフードの手作りは手間隙、知識、技術も必要です。
企業努力しているメーカーを信じて、これなら、と思えるドッグフードを選択しながらも、やはり我々は犬に必要な栄養、犬が食べてはいけないものなど、
最低限の確かな知識を蓄えていくべきではないでしょうか。犬は人とは必要とされる栄養素が違います。また、食べてはいけないとされる物がたくさんあります。
犬に食べさせてはいけない物は、消化の悪い貝類、下痢をする牛乳、貧血をおこすネギ類、塩分の多い加工食品、ビオチンを破壊する生玉子の白身や川魚・・・などといわれています。
うちの犬はドッグフードより、私のつくった手づくり食を喜んで食べると、手作り派の飼い主はみんないいますが、「皿の中のものを全部食べる」という条件反射から解き放たない限り、「うちの犬はご飯が大好き」とか、「野菜を喜んで食べる」という現象は何の裏付けもないのです。
犬が好む好まざるに関わらず、人間が犬をそうさせてしまっているというだけのことです。
多く手作り食派は、自分が一生懸命つくったものを愛 犬が食べている姿に満足をしているだけで、安全性と栄養バランスを考えたときに、はたしてそれが犬によいことか疑問です。
特に手作り食の内容の大半を占めることが多い糖質(ご飯などのでんぷん)、多くの飼い主があげたがる野菜類は、本来犬にとっては重要ではありません。また、お粥タイプの手作り食の場合、必要以上の水分摂取も懸念される点です。
ご飯食で満腹感を与えるためには、ともすれば犬が太ってしまうという悪影響をもたらします。
野菜類の多くは、本来の栄養素をともなっていないばかりか、犬の消化器官に負担をあたえてしまうこともあります。
月経は、炭水化物代謝に影響を与えない
また、犬の内蔵は、人間よりも、農薬や食品添加物といった化学薬品にたいへん弱くなってしまっているからです。
現在、市販されているドッグフードの大半は「犬のため」ではなく「儲かるため」につくられています。原材料は、人間が口にいれることができなくて捨てた部分に、たくさんの化学薬品を添加して、犬が食べることができるようにしたものです。
「栄養バランスが良い」というのがセールスポイントですが、同時に摂取される化学薬品のために、栄養を吸収することさえ困難になっています。
このことが、現代病ともいえるさまざまな病気を生んでいるのです。
多くの飼い主や獣医師は、愛犬の病気の原因をこうし た粗悪なドッグフードと結びつけることはありません。
しかし現実には、フードの化学薬品が代々犬に及ぼしている影響は、想像以上のものであるのです。
Nature's Variety(ネイチャーズ・バラエティー) より
では、犬が食べてはいけないものを挙げてみましょう。チョコレート
チョコレートの中に含まれるテオブロミンという毒性物質(中枢神経や筋肉の興奮作用がある)が中毒を起こす可能性があります。またカフェインもよくありません。ねぎ類〈たまねぎ、長ねぎ、わけぎ〉
中に含まれるn―プロピルジルフィドが血液のヘモグロビンを破壊し溶血性貧血を起こす可能性があります。
ねぎが入った焼肉のタレ、ねぎを入れて加熱させた煮汁(味噌汁、スープ)もNGです。トマト(茎、葉)
実の部分は問題ないのですが、葉と茎を食べると中に含まれる成分のソラニンが原因で胃や腸、神経系統に害を及ぼす恐� ��があります。動物の骨〈鶏(身体の骨)、七面鳥、牛など〉
焼いたり煮たりして加熱調理した骨は、犬が噛んだときに割れて鋭いとげ状になり、飲み込むと胃や食道を傷つけてしまう恐れがあります。フライドチキンの骨などは与えないようにしましょう。アサガオ(種子)
種子に含まれる樹脂配糖体のファルビチン、リセルグ酸などが吐き気、嘔吐、下痢、反射低下などを起こす可能性があります。
ヒガンバナ(全草)
有毒成分はセキサンアルカロイド、ガランタミンです。
皮膚接触では皮膚のかぶれの恐れ、食べると嘔吐、下痢、腹痛の原因になります。ポインセチア(茎からの樹液、葉)
有毒成分はステロイド系トリテンペノイド、ユーホルボルです。食べると嘔吐、下痢や口の中の粘膜のタダレの原因になります。
このように犬と人間では、必要な栄養素も違 うし、人間が食べていいものでも、犬にはよくないものがあります。
犬が食べてはいけないものの代表例がねぎ類。
ねぎ類の中に含まれる成 分が、犬の血液の成分、赤血球を破壊してしまうのです。
癌の血液検査何ですか
いか・たこ・貝類やチョ コレートは、血液を固めて、いわゆるどろどろ血にしてしまいます。
鳥の骨はもろくて硬く、あまり咀嚼をしない犬が鳥の骨を食べると内臓に 突き刺さる危険もあります。
もろくて硬いという意味は、割れやすく、ささくれ立つという事でしょう。
こうした犬の食物に関する研究が進んできたことにより、犬の寿命は飛躍 的に延びてきました。
一昔前までは、日本犬の寿命は、長くて7・8年と言わ れていました。
私が子供の頃のドッグフードとは、味噌汁にごはんをいれるというものでした。
塩分や糖分が多すぎるう えに、ねぎ類もはいっていたのでしょう。
食べてはいけないものが、そのままの状態で入っていなくても、そのものが出したエキスさえダメだと言われています。
しかしドッグフードには取り締まる法律もなく、人間では使わないような有毒な科学合成添加物を付与できたりするのです。
半年ぐらい高温多湿の場所に置いてあるのに、腐敗しないドッグフードは絶対おかしいということでもあります。「 人間は食べれません 」 という表示さえあります。告発してやりたいほど憤りを感じますね。
では、我々がある意味 「 仕方なく 」 信用しなければいけないドッグフードの表記は、どういう意味なのでしょうか。
何々が何ミリグラム、何々が何パーセント ・・・ という表記です。
ドッグフードに表記されている成分表の意味
粗たんぱく質
体の筋肉、血液、諸臓器、乳など体組織の成長と修復に必要なアミノ酸を供給する。粗脂肪
脂溶性ビタミン(※)の吸収を円滑に行なうために必要。
また、体内に蓄積し、炭水化物として体温の維持にも供給される。粗繊維
腸のぜん動運動を促し、排便などの便通をよくする。粗灰分
ビタミン、ミネラルの微量元素(鉄、銅、マンガン、亜鉛、コバルト、ヨウ素など)。ビタミン
水溶性ビタミン ・・・ ビタミンC、Bなど。尿として排泄され大量に飲んでも� ��ほど害にはならない。
ビタミンCは犬、猫は体内(腸)で生成されるため、人間のように外部から食物として取る必要はない。
脂溶性ビタミン
・・・ 多量に取り過ぎれば害にもなる。ビタミンA、D3、Eなど。・ビタミンA…目の網膜生成、細胞膜の調節。
・ビタミンD3…カルシウムの吸収の補助。
・ビタミンE…抗酸化作用を持ち、細胞膜の安定性を維持する。
脂溶性ビタミンはまた、生理・繁殖活動のときに必要とされるビタミンの一つ。
どのように社会不安に対処するのですか?ミネラル
主にカルシウムやリンで骨格形成、酵素の活性化、体液、浸透圧の維持と調整、筋肉の活動、神経機能の保持などに使われる。水分
酸素に次ぐ必須の物質。体細胞の水分平衡維持、消化、体温調節、代謝などあらゆるところに役割を持つ。炭水化物
エネルギー源の一つ。筋肉を動かす、呼吸、体温維持等に使われる。
フードの成分表記の中には入っていないが、米粉、トウモロコシ粉の穀物類、大豆などの原材料から摂取される。
「ドッグフードの種類」 ドライフード : 水分含有量…(6〜10%)メリット
・g当たりの単価が安いので経済的
・開封後の保存性がいい
・カリカリ感(ある程度の硬さ)があるので、
歯石の蓄積の抑制、歯肉炎、口臭などの防止にもなるデメリット
・消化率が低い
・与えすぎに注意が必要
(g当たりのカロリーが高い為、肥満の原因にも)
・開封すると酸化しやすい
・嗜好性が落ちる
与える時、水を一緒に取らせる
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ウェットフード : (缶詰、レトルト) 水分含有量…68〜78%メリット・嗜好性が高い
・消化がいい
・水分が取れるデメリット
・ドライフードに比べてg当りの単価が高い
(必要カロリーを取るには大量に食べなければいけないのでコストがかかる)
・歯石がつきやすい
・保存性が悪い(3日位で嗜好性は落ちる)
・ドライと一緒に混ぜて与える
・歯磨きなど歯の手入れをする
・ガムなどを与え、強く噛むことをさせ顎を日頃から使うように心がける
・食欲が落ちた時、夏バテ、病中、病後などに使うようにするなど、フードの使い分けをする
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以上のように見てみますと、犬の食生活は、まだまだ未解決で奥行きのある課題が山積みだと思います。
365日、ドッグフードの事しか考えていない専門家の人々が作り続けてきたものなのに、私たち飼い主は、未だに懸念や粗悪品と戦わなければいけません。
しかし素人の私たちには限界だらけで、どうしても頼らずにはおれません。
喜んで食べるからと言って間違ったものを与え続けていた事を知ったときのショックは大きいものがあります。
その分岐点が何かという事だけでもしっかり把握していれば、少しでも愛犬の健康維持に役立つでしょう。
タレントのS・けんという人は、自宅でゴールデン・リトリーバーやミニチュア・ダックスなど5匹の犬を飼っていますが、ビールを与えるのだそうです。
「 Sさんは御自宅でも犬を何匹も飼われていて、相当お詳しいんですよね 」 と司会者が言うと、 「 うん、そうねえ 」 と言っているのを聞いて、私はちょっと腹がたちました。
「 いやあ、うちの犬は好きなんだよねえ 」 と言っていましたが、専門家が言うには、「 犬は飼い主が喜んでくれると思って飲む 」 のだそうです。
なんとも哀れな話ではあります。
人間が摂取しても適量ならば良いもの、許可されない添加物は入っていないものなら良いだろうという事かも知れません。
こういう記事がありました。
「 無添加とは、添加剤とされるものは含んでいない、 という意味だけで使われている。外に放置され、カラ� ��が突っついているような死肉は無添加でも安心なのか 」
そういう概念で作られたドッグフードを愛犬に与え続けるとしたら、これは怖い事です。
現に爬虫類や肉食獣のエサには、冷凍の死骸が使われている場合もあります。
人間の生活に必要な添加物もあるにはありますが、少しでも国内や厚生省で許可されていないものが出回れば、マスコミや団体が声を上げます。ドッグフードにもそれぐらいの関心や地位というものが欲しいところです。
問題のある添加物だらけのドッグフードなら、一昔二昔前の時代の 「 味噌汁ご飯 」 のほうがウンとマシだという事になります。
しかし数々のノウハウと研究によって割り出されたドッグフードは、総合栄養食というジャンルを築き上げました。
� �こには手作りの食餌では適わない機能があります。
手作りの食餌は既存の信頼できるドッグフードにトッピングするという意識で良いのかもしれません。
徳用パックを買い求めるのでは無く、出来るだけフレッシュパック、ハイクオリティのパックを少量づつ買って、短期間に使い切るということが良いのではないでしょうか。
私たち愛犬家は命の重さを再認識し、少しでも愛犬が健康で長生き出来るよう、自分の健康と同じように管理する責任があります。
憧れや衝動で犬を飼ってはならず、確固とした決心を持って、小さな命とあい対するべきです。
その為に、色々な経験、知識、疑問などを分かち合いたいものです。
皆さんの愛犬たちが健康でありますよう願ってやみません。
勉強不足の点、お� �づきの点がありましたら、どうぞ忌憚無くご教示下さい。
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